たまにネット上で見かけるのは、あるロシアのピアニストを例に挙げ、あんなピアニストは嫌いだ。あんなピアニストが素晴らしいというなら、自分はロシアのピアニスト、ロシアピアニズムには興味がない!など。
私から言わせれば、その方の気持ちがわからないわけではない。なぜなら、私もそのピアニストは好きではないかも知れないから。
要するにロシアピアニズムという言葉は便宜上のことであり、ロシアのピアニストも100人いれば100人とも違うのが現実で、皆が同じなわけではないのだ。当たり前と言えば当たり前のことだが、念のため申し上げておく。