世界を飛び回っている演奏家になるのは難しいというのは誰でもわかっていること。
実力があるからなれるというものでもない。
これは、私の個人的な思いなのだが、日本の音楽大学で習うようなことや、留学先で習うようなことを、そこに入ってから勉強すればいいなどと考えていたとすれば、それは違うと思う。
そのようなことは、教育機関に入る前にわかっていなければならないと思う。結果として、そういうレベルの人にコンクールは必要ない。
コンクール歴が無くても、もっと若い段階で、世の中に出てきた演奏家。そういう人たち、天才や神童と呼ばれる人は音楽学校に入る前に、世界中で演奏活動をしているのが現実だと思う。
もちろん例外もいるし、どこを基準にするかにもよるが、世界中を飛び回る演奏家になりたかったら、音楽学校に入ることやコンクールで世に出るではもう遅くて、10代前半のうちに演奏技術はもちろんのこと、楽譜の読み方、音楽の捉え方、知識、教養など全てが揃っていなくては、などと理想かも知れないが考えたりする。しかし、大器晩成のタイプもいるので、絶対ではないのだが。