大変遅まきながら、オーケストラ、特にワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナー、マーラーなどなど毎日毎日聴いているが、聴けば聴くほど魅力に取りつかれている。今までとは全く違う感覚であり、例えば、ヴァイオリンなどの弦楽器に魅了され、こんなにも自分が揺さぶられるとは思いもしなかった。なんで、もっと早くに知らなかったのだろうと後悔さえある。確かに今まで大半のオペラは好んで聴いてきたが、オーケストラを聴かなかったのは、何というか、自分が馬鹿にさえ思えてくる。そこには、以前も述べたが、ベーゼンドルファーを弾くようになったことが大きく関与していると感じる。私の芸術感はこれにより広がった。これが何処まで演奏に反映されるかは未知数だが、期待したいところである。あくまでも、これは知識で無く、教養であると言いたい。まあ、私のことはともかく、芸術を習いたければ、そのような教養ある先生に習うべきだろう。レッスンはとても刺激的で興味深いことになるだろう。そして、あなたは真の芸術家になれるかも知れない。