ドイツ、オーストリア、フランス、ロシアとそれぞれの大きなピアニズムの潮流があると思う。その潮流をミックスして、まるで料理の如く、それぞれの素材を生かしてこその旨味。そこに日本人ならではのスパイスを加えて、などと捉えてみると、なんだか美味しい料理の如くの演奏になると思うのだが。そこには鋭い料理人の味覚が必然だ。