ショパン国際ピアノコンクールに入賞したヨッフェ先生をはじめ、入賞者たちが日本ではリサイタルのプログラムに必ずショパンを入れることを音楽事務所に強要されるという。日本人にとってショパンやショパン国際ピアノコンクールは特別な存在になってしまっている。コンクールもピアニストの登竜門と言われるが、これは世界的に見てごくごく一部のことに過ぎない。
私の住んでいたドイツ語圏では、ショパン国際ピアノコンクールなど話題すら上らないし、ドイツ音楽が基本となっている感覚の人から言わせれば、ショパンなど評価されていない作曲家と言っても過言ではない。昔、吉田秀和さんも著作の中で述べていらっしゃったが、ショパンのバラードだスケルツォだの、今更、相手にもしていない内容だった。ついでに、その中でサン・サーンスも酷評していたが。
今、初めてブルックナーの7番の交響曲を聴いているが、このような音楽を聴いていると、ショパンなど、果たしてクラシック音楽と言って良いのか?とさえ思ってしまう。
ワルシャワの一般市民でさえも、ショパン国際ピアノコンクールの存在を知りもしないのが現実のようだ。
以上述べたことは偏ったことかも知れないが、あながち的外れでもないと思う。
日本の聴衆のレベルはまだまだ低いと言わざるを得ない。