現代のピアニストは、ほぼコンクール育ちと言えるだろう。だからか、個性が無いというか、発想が貧困に感じる。
往年の巨匠たちの演奏は、何かしらの独自の哲学を感じさせてくれる。これは誰しもが感じることではないか。現代のように情報がない時代ならではの環境からくるオリジナリティー溢れる香り高い演奏。
これだけ情報に溢れた中で、自らを鎖国状態にしなければ、独自の哲学、香り溢れる演奏など確立出来ないのではないか。
芸術とはそういうものだと思う。