ある時、アシスタントがある生徒の演奏を評して、「心がない」
と言った。
要するに、端的に述べれば、ただ弾いているだけで、そこに演奏者の内的な何かを感じることができないといったところか。
心がない何か。なんでもいい。物でも事でも人でも。心の存在を感じさせない何かは実は多くある。
違う表現だとすれば、血の通ったということも出来る。
そんな類のこと、とても些細なことだが、実はとても大きい。改めて思わなければ、無意識に通り過ぎてしまうほど何気ない要素。
でも、演奏に於いても、人に接することに於いても、何に於いても、心して大切にしたいと思った。