世の中、コンクール!コンクール!と子供の時から先生も親も血眼になって受けさせるのは何故だろう?などと、もう当たり前になっていることなのだが、いやいや、私までそのことに対して麻痺してはいけないなどと自分を戒めてみたり。
大体、そんなにピアニストが多くいる必要もない。需要と供給を考えてみたら誰しもが気がつく筈。ピアニストが溢れてしまっているから、コンクールも必要ないのだ。粗製濫造すれば質が落ちる。その状況にあると思うのだが。
本当に上質なピアニスト、本当の芸術家と言えるピアニストがどれだけいるだろうか?そもそも、もはやピアニストの定義がなんだかわからない。
華やかなスターピアニストに憧れる人は大勢いるけれども、人生はそんなにうまくいくものではない。真の芸術家になるのとスターになることは違う。例えば、現代音楽の演奏家という存在がいる。現代音楽を弾くということは、考えてみれば、非常に地味な世界と言えるのかも知れない。一般に敬遠されてしまう世界で生きることを歩むという選択は真の芸術を純粋に見つめている人にしかできないことだと思う。真にクリエイティブな世界だ。私も本来偉そうなことは言えない立場だが、にしてもあえて言いたい。
世界中のピアノ界の現状は負のスパイラルに嵌まっているのかもしれない。