人はいかに鳴らすか?という意識で大概は弾いている。そもそも鳴らすこと自体困難なことでそれに手が届く人は稀だ。
でも、実は鳴らすことができた先に待っているものがある。
それはどう消すかだ。
鳴らせて初めて、次の段階である音を消すことに意識がいく。
写真があるとしよう。
そこには人が写っている。
正面から写っているのもあれば
後ろ姿が写っているものもある。
私は両方を比べる時、後ろ姿の写真に何かを感じるし、惹かれるような気がする。その後ろ姿にその人の本質、今までの生きざまが反映されている。背中に喜びも哀しみも感じることができる。
それは、つまりは生より死だとも思う。
この世から消え去る美学とでも言おうか。
それこそが芸術の本質だと思う。