まだ若い頃、ピアノ教師として駆け出しの頃でしたね。自分に自信がなかったのでしょうね。まあ、そんなことは経験不足ですから当たり前なんですけどね。今の若い先生たちもきっと同じ思いをしているでしょう。
で何かというと、まあ色々ありましてね。たくさんご迷惑をかけてしまい、今では申し訳ないことをしたと思うわけですよ。なんせ、この25年余りで1000人近くの生徒さんと出会ったわけですから、何にもないことはあるわけがない。
まあ、一生懸命だったんでしょうね。とにかくレッスンを成立させるというか、良いレッスンをしなければという思いが強かった。
で、まあ、少しでも丁寧に細かく生徒に言っていたわけですね。そう努めましたね。でも今にして思えば余計だったことというか、無駄が多かった。とにかく何か言わなきゃいけない。レッスンというものはそういうものだという思い込みです。言う必要がない演奏に対してもやっちゃいましたね。教師として教師らしくというイメージですね。
それが自分では正しいと信じていたから、良心のもと示唆していたのですが、今から思えば間違いだったこともあるんですよ。まだまだ知らないことだらけでしたからね。過去の自分はウソを言っていたという場合もある。結果的にです。決して意図的にしてはいませんよ。
レッスンとは先生が生徒に何か言わなきゃいけないという思いから来る勘違いでした。
もちろん今は少しは成長したのでしょう。言う必要が無ければ何も言わないです。笑顔で終わりですよ。はい、お疲れ様でした!です。
それでいいんです。
本当に必要で大切なことだけでいいんです。生徒の側のことを考えたら、1時間のレッスンで例えば100個もことを言われたって、そんなの覚えてられないし消化もできないですよ。だから、いいんです。例え一つのことしか言わなかったとしても。その一つのことが出来たら、理解できたら、いろいろなことにつながることもあります。そんなものです。