よくいると思うのですが、絵心のない方が犬の絵を描くと4本の足が横に並んでしまい、なんというか、素朴でいいんですよね。思わず笑顔になってしまいます。そんな絵は「犬」じゃなくて「いぬ」という感じがします。
で、そんな「いぬ」の絵みたいな演奏もあると思います。それは俗に言うヘタと言われてしまうのかもしれないけど、ヘタという言葉で簡単に切り捨てられない純粋な魅力もあると思うんです。
不思議ですね。
上手く弾けりゃいいってものでもないのは、芸術の持つ味わいというか一面なんですよね。
そこで思うのは「ヘタウマ」と私はよくいうのですが、そんな演奏ってありますよね。失礼ながらニコラーエワ先生のベートーヴェンによく思います。バッハを弾いている時とは別人のようです。何故なのかは私もわかりませんが。