誰でも上手く弾きたいって思っちゃいますよね。私だって同じです。でも、よく考えてみたら、上手く弾けたらいいのでしょうかね?聴く側の人のことを考えたら。もし自分が聴く側だったら。上手い演奏に感動しますか?
人って面白いものです。なぜなら、上手い演奏を聴いたら、凄なあと思うと思うんです。でも、本当は違うところ、上手いということではない何かを聴くものです。
大抵、無意識に。
だから、弾く側は上手く弾くことを目標にしなくていいと思うのです。そんなことよりもっと大事なことはなんだろう?と考えてみることが大事なんです。
そうすると、練習を含めて楽器や作品との向き合いかたが変わると思います。
それは何か?上手く弾くことは違う何かですが、何でしょう?
私の場合は、上手い演奏より面白い演奏に心惹かれます。だから、多少いびつでもいいと思いますね。上手い下手よりも個性的な聴いていてワクワクする音楽が聴こえてきたら嬉しいです。
だから、大切なのは個性なんです。
ひとりひとりが、同じことを言うとしても、言い回しとか表現のしかたが違います。その人を形成する背景や基礎が違うから。
だからと言って、こと演奏においては、話すことと違って、個性は自然ににじみ出てくるものではないと感じます。確かにバックグラウンドは大切ですが、何も努力なしに自然に出てくるほど簡単なことではないのが演奏だと思います。
そういうことに注目して時間とエネルギーをかける。それを含めた練習は大切です。

聴いている人が嬉しくなるような演奏を目指して欲しいと思います。