生き方、考え方が演奏に反映される。レッスンに於いても色々なタイプの考えを持った人々と出会って来た。この25年あまりのピアノ教師生活で、多分、1000人近くも。
私はピアノの弾き方も大切だが、人の心を育てるということも大切にしてきた。特に若い学生達には。なぜなら、演奏はその人そのものだから。
と、偉そうだし、自分もまだまだ青いのだが、それでも最善を尽くして活動して来たつもりだ。
そうしたことから、この仕事を通して長年感じてきたことは沢山ある。
中でも、とりわけ大切にしたいことのひとつなのだが、ある時にふと思った。
人は皆、損しないように、損しないようにと、すぐ考える。損得勘定が物差しになってしまっている人は多い。
そんなことを感じた時に、自分のことは棚に上げてしまうが、残念だなぁといつも思う。
特に若い人達は、まだまだこれからの人生なのだから声を大にして言いたい。
もし、選択に迷ったら、あえて損する道を選びなさい!と。
なんだか、きれいごとに聞こえるかもしれないが、得することばかり選んで生きていると、心が汚れてしまうような気がするのだ。
あえて損する道を選ぶ。
これが、回り回って、人として成長することになるかもしれない。
そして、おのずと演奏にもつながるに違いない。