ロシアピアニズムに傾倒して30年余り、もうこれで自分の目指すピアノの極意はすべて理解できたと思いきや、まだわかってなかったと思うことの連続なのである。何事も極めるということは時間のかかることだなぁ~とわかってはいても、認識新たにするたびに、すでに過去の自分を否定せねばならない。自分でも何でここまでこのことを追うことができるのか?不思議なのだが、多分、これほどまでに興味を持てることが他にないからだと推測している。

ここ最近思うことの1つに、たまたまご縁があって親しくさせていただいてるディーナ・ヨッフェ先生、アンドレイ・ガヴリーロフ先生、そして面識はないがグレゴリー・ソコロフ氏の3人のピアニストの共通点が見えたことが大変嬉しい。

これはロシアピアニズムの範疇を超えて、現在脂の乗りきっている世代のピアニストの中で個人的に、私の物差しで測ると世界の最高峰に位置するピアニストであると感じるようになった。もちろん、他にも知らないピアニストはたくさんいるので、その中にもすごい方はいるのかもしれないのだが。

とにかくその凄さが内側から分かってしまうと、とんでもない世界、レベルにいるということを実感する。

その3人に共通する、それは秘技とも言って差し支えないほど、凄まじいことであり、手前味噌ながら、それを日々生徒たちに教えていることができるのはこの上ない喜びだ。