昨日のレッスンでのこと。

私と生徒とたちの響きを比較したときに、いつまでたっても何かが違うと思っていたのだが、そのうちにできるようになるだろうくらいに軽く考えていた。がしかし、ふとしたきっかけでアシスタントの1人、光賀晴紀が気が付いたのだ。それは、主に虫様筋が鍵になるのだが、その虫様筋、1の指は短母子屈筋なのだが、その緊張の度合いが全く違っていたことである。生徒たちは虫様筋を緊張させることを頭では理解しているのだが、その度合いがまだまだ弱いということ。実は想像を絶するほどに緊張させなければならず、それをすると指を鍵盤の底を狙わないように弾こうと思わなくても、自然に無意識のうちに鍵盤の浅いところを捉えられるようになり、しかも、鍵盤にもたれなければならないその感覚を真に理解することができたのだ。それは何か、ピタっと鍵盤と指先が吸い付いているような感覚であり、非常に安定感を感じることができるのだ。よって大量の倍音を含んだ響きが生まれたのだ。それは、僭越ながら、まるでアンドレイ・ガヴリーロフを彷彿させる黄金の響きに変貌したのだった。昨日のレッスンで、アシスタントで生徒の光賀晴紀、生徒の伊藤紘人、竹澤勇人が非常に高い領域に到達することができた。望外の喜びである。