今になって思うのだが、ロシアピアニズム を追って30年。ある段階に来るまでは、他のピアニズムを否定しなければやれない時期もあった。がしかし、ここまで道を歩んで来ると、どんなピアニズムの存在も否定しない領域に私の心は行き着いた。いいものはいいのである。しかしながら、なぜ私がロシアピアニズム にこだわるのかは、自分が一番好きなピアニズムだからに過ぎない。とはいえ、ロシアピアニズム がなんたるかは、限定したり、定義することはできないと思うのが正直なところ。私にとっては便宜上でしかなく、世界的に見てスタンダードなピアニズムだと思うだけである。