自分の出す音にどれだけ真剣に向き合うか?若い人達の演奏の多くからは、その無心に自分の音を磨くということより、いかに間違えずに速く弾くことが出来るか?を目標にした練習ばかりが聞こえてきてしまう。音の持つパワーが人に喜びを与えることを知らない演奏で溢れている。音には色々な力があることを知らないらしい。外は寒いのに部屋の中はポカポカと暖かい音。キーンとするほど冷たくて美味しい水を飲んだときのような音。疲れた身体が熱いお湯に浸かったときのような音。横たわった時に冷たくて清潔でピーンと張ったシーツに足が触れた時のような音。というように音には無限のイマジネーションを持つことが出来る。そんなことを大切に音楽を捉えて練習したら、あなたの演奏はどこまでもどこまでも変化して、成長することができると思う。音と向き合おう!