コンチェルトを生で聴くと、ピアノの音がオーケストラに埋もれてしまい聴こえないと思う方は多いだろう。
わたしが生で初めてコンチェルトを聴いたのは確か高校生の時だったと思う。
巨匠と呼ばれるピアニストがラフマニノフのコンチェルトを弾いたのだが、東京文化会館の大ホールの前から10列目あたりで聴いていたのにもかかわらず、ピアノの音がオーケストラに埋もれてしまいがっかりしたのを鮮明に覚えている。
そもそもオーケストラの楽器のほとんどは基音ではなく倍音で奏されているのだ。
そんなオーケストラと基音で弾いているピアノが融合するはずもないのだ。
わたしは思う。
オーケストラに埋もれないためには、ピアノも倍音で鳴らさなくてはならないのだ。
倍音と倍音は美しく共鳴する。
もしかしたら、ロシア系を除きピアノという楽器だけが基音で弾いているのかもしれない。