この地球上のすべての物事は宇宙の法則に従って存在すべきであるというのが私の考え。
要するに自然に聴こえる演奏。
あまりにも自然すぎて何もしていないように受け取る人もいると思う。
最悪、ただ弾いているだけと受け取られかねない。
思うに、自然に聴こえるように弾くためには、実は緻密な細部までにわたる多種多様なことを
しかも具体的、なおかつそれがわざとらしく聴こえないように弾かなければならない。
これは非常に高度な音楽家のみができる領域に感じる。
それとは対照的に、いかにもやってますとばかりに誇張する演奏は多い。
しかし、そこには高度なバッグラウンドがないので残念ながら説得力に乏しい。
また、本当に何事も起きない、何の工夫もないただ弾いてるだけの演奏というのもしばしば耳にする。
これは自然な演奏とは似ていて非なるものである。
以上のようなことを、私の生徒、川村文雄は実践しているように感じる。
彼の演奏美学なんだと思う。