昨夜、モスクワに10年留学していた生徒の吉永哲道のレッスンでのこと。
最近、注目しているテクニック、わきの下から上腕の裏側支えをしっかりさせて弾くことを教えた。

あれれ、びっくりではないか!
今まで吉永が出したこともない響きが鳴り響いたではないか!
右手と左手がそれぞれ独立しているのに共鳴するという摩訶不思議なことが生じた。
本人も驚きながらも非常に嬉しそうだった。
私も心から嬉しかった。
彼の弱点とも言える、美しいのだがエネルギーが足りないと思っていたことが解消されたのだ。

バッハ、ラモー、ドビュッシーと弾いたが、どれも一級の演奏だった!
いよいよ凄いことになってきた。
心から楽しみである。