点数をつけられる試験やコンクール。

こういうときは

もしかしたら芸術的な演奏をしようと思う意識とちょっと違う

何かが違う演奏をしなければならない。

 

いわゆるきちんとまとまった演奏。

隙のない演奏。

非の打ちどころのない演奏。

完成された演奏。

こういう演奏に良い点数は入る。

 

でも意地悪く言えば伸びしろを感じさせないほど

完成していなければならないのかも。

 

無意識にこんな演奏ばかりしていると

なんだか麻痺してしまって

本当に伸びなくなってしまうかもしれない。

 

麻痺してしまって

そんな演奏を無意識のうちに自分自身でも求め

いつ、どんなステージでもやろうとし、やってもしまうかもしれない。

 

藝術とは何かが違うエネルギー。

 

その落とし穴にはまってしまっている若いピアニストを多く見かける。

 

わたしは過去の生徒に対して

コンクールや試験のたびに演奏を完成させ

終わったら本人の持つ水がめを壊して

またもっと大きな水がめにしてを繰り返してきた。

 

そうやって伸ばすことをしないと伸びなくなってしまう。

 

いつまでたっても同じ大きさの水がめのまま

曲だけ変えても伸びない。

このことに気が付いて

ついてくる若者は少数にとどまる。

 

わたしが水がめを壊そうとすると

必死に抵抗するのだ。

 

そういう若者の演奏は伸びていかない。

 

自己完結した完璧な演奏。

 

でもその水がめは小さい。

 

そんな演奏を聴いていても

本当に退屈極まりないと思う。

 

 

 

 

 

 

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