皆、自分が正しいと思って生きているのかもしれない。
もし、それがなければ生きていられないのかもしれない。
確かに若い時は自分が正しいという信念があったから頑張ってこられたのだと思う。
しかし、時がたち
世の中の分別が理解できるようになると
自分だけが正しいだけではないということに自然と気が付く。
自分だけが正しいと思って、つっぱっているうちはまだまだ青いのかもしれないし
だいたい、そんな思いで生きていると自分が苦しいだろう。
過去の私は自分で自分の首を絞めていたように思う。
確かに私はロシアピアニズムの中でも、非常に偏っていると言ってよい演奏に心惹かれる。
これは現実。
でも、それだけが正しいとは思っていない。
そもそも正しいか正しくないか
という物差しで人は無意識のうちに思いがちだが
よくよく考えてみると
その考え方自体が正しくない。
他者を否定することによって自分が存在できる程度だとしたら
それはまだまだ幼いと思う。
もし自分とは違った演奏が存在していることが許せたら
もっと演奏は違ってくるかもしれない。
成長できるかもしれない。
そして人生そのものを愉しめるかもしれない。