わたしが受けてきたレッスンや巷のレッスンにおいて教師が生徒に言うことなのだが、今から思うと何だったのかと信じられないことがある。
それは、レッスンにおいて教師が言う言葉。
「もっと歌って」
「明るく」
「楽しそうに」
または
「悲しそうに」
「暗く」
などの抽象的なイメージだけを言われてその気になってしまうレッスン。
実は何も変わっていないのに教えたと満足する教師。
教わったと満足する生徒。
今から思うと何だったのだろう?とつくづく。
ロシアピアニズムの奏法では、タッチが具体的ゆえ、そのような抽象的なレッスンに終わらない。
本当に音を歌わせ、本当に音色を変えることができる。
思い込みだけの内容ではない。