幼少のころ、気が付いたら音楽に惹かれていた。
年齢を追うごとに、私にとって音楽の存在は変化した。
ただ1つ、変わらぬ思い。
それは無意識から始まった美に対する憧憬にほかならない。
そしてロシアピアニズムとの出会い。
知れば知るほど、その究極の美に、そして耽美主義に傾倒していった。
麗しいと言っても過言ではない極限の美を追い求め。
そしてロシアピアニズムほど英知に溢れているものはないと思ったものだ。
最高に考え抜かれたテクニックの合理性に圧倒された。
知れば知るほど。
そして今現在。
美にとどまらず、ロシアピアニズムに対する思いが次第に深い愛に変わっていった。
これほどまでに1音をいとおしいと思うとは。
こう思えるようになったことは驚きであり望外の喜びだ。
これを享受する幸せを1人でも多くの人に伝えたいという思いで、これからも執筆を続けることだろう。
リヒャルト・シュトラウスの4つの最後の歌を聴きつつ、眠れぬ夜のつぶやき。