私はロシアピアニズム独特の響きに魅了され早27年余り。

まだ27年といったほうが良いのかもしれない。

 

なぜ、ロシアピアニズム。

私が良いと思うから。

ただそれだけ。

 

ちなみにロシアピアニズムと言っても私の思うところの目指す演奏は非常に狭い。

イメージとしてはほとんどのロシア人ピアニストの演奏に違和感を感じるのは事実。

 

そのロシアの中でもごくごく限られたピアニストの演奏に照準を置き、教育活動だけならいざ知らず、世間さまに向って発信している。

それは一言でいうと

皆さまと分かち合いたいだけなのだ。

 

おせっかいかもしれないが、私が良いと感じたものは皆にすすめたくなるし、心から喜んでもらいたいと思う性分なのだ。

 

フルコンという楽器にしろ、自腹で購入している美術品にしろ、日々の食事にしろ、生徒や友人たちと共有しているつもりだ。

自分一人のために弾いたり、買ったり、食べたりなどはしない。

皆で喜びを共有したいのだ。

要するに人が好きなのだと思う。

突き詰めてみると、お金の使い方そのものに、自分だけのためにという感覚はこれぽっちも存在しない。

 

美を共有する喜び、分かち合う喜び。

自分1人で喜んでいるより、例えば10人で喜べば、10倍の喜びになる。

思うに、いかに人のためにエネルギーやお金を使うことができるか?大げさかもしれないが社会に還元できるか?

私にとって大切なことである。

 

ロシアピアニズムに関しても独り占めにしようなどという考えはみじんもない。

 

確かに私が発信していることは考えようによっては、いわゆる企業秘密のようなことも含まれているのかもしれない。

 

でも、私には私の感じることがあり、感じるままに行動しているに過ぎない。

 

もし、私の言葉によって、その人の人生が良い方向に大きく変わることがあったなら、私にとってこんなに幸せなことはない。

 

私ごときの力でさえも何かの役に立つならば本望だ。

 

 

 

 

 

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