生徒たちは様々な色を持つ。
中でも異彩を放っている生徒の話。
一見、普通の女性。
玄関に入って来る、そしてレッスン室に入るまでに時間を要する。
なぜなら、玄関で我が家の猫とあいさつに始まり会話になってしまうから。
本人曰く、何の動物とも会話ができるという。
そのうち、植物と話してみるという。
そんな彼女。
演奏はといえば、不思議な演奏。
全然弾く気がないのかと思わせるのだが、よく聴いているとなかなか魅力のある良い演奏。
要するにいい意味で無欲なのだと思う。
鼻息荒く、自己主張の塊のような演奏が多い中では、それがまたとても新鮮に感じられる。
じっと聴いていると、私が異空間にワープしてしまう不思議な感覚になる。
全く期待していなかったと言っては失礼だが、先日もコンクールで最優秀賞を頂いた。
思うに、彼女から感じられるのは、人一倍明晰な頭脳と鋭い感受性。
私が1言っただけで、10理解してしまう。
おかげで、私もレッスンでエネルギーを使わなくてよい。まさに省エネレッスン。
人はいろいろな才能を持っているとは思うが、彼女は特に特に異質。
おもしろいものだ。