年頭にあたり、私自身の今までを省み、今後のことも考えてみたり。
思うに、人は皆、生まれながらに大なり小なり使命をもって生まれてきているように思うようになった。なぜなら、人生は自分では意図していない方向に導かれて来たように思うから。
私の場合は、思ってもみなかったロシアピアニズムの教師として、この東京で生きていく人生を歩むこととなった。まだ右も左もわからなかった若いころ、ヨーロッパで人生を送りたいと思っていた自分が、今こうしているのは意外の他ならない。
どうやら、私の使命は、人生の続く限り、ロシアピアニズムの教師として研究を続け、後輩たちに継承されていくこと、自分の人生の終わった後も、この日本にロシアピアニズムが細々ではあっても脈々と受け継がれていくことらしい。
私が遠い昔、生で聴いて圧倒されたホロヴィッツや二コラーエワのようなピアニストや教師が日本に1人でも多く存在することを願って。
人生、いつ何があるかわからない。
自分の意思とは関係なく使命を背負い、全うし、この世から去る。
冗談半分に私は生徒に言う。
「僕だって、いつ死ぬかわからないのだから、みんなのんびり構えてないで、早く勉強して、しっかり僕の持つピアニズムを継承して、次世代につなげてほしい。」と。
皆さん、ご自身の使命は何でしょう。
有意義な人生を全うしましょう。