修業時代の若い人たちには残念ながら理解できないことだろう。

 

楽譜に忠実に弾くことで精いっぱいだから。

まだ人生のあるステージまでにしか到達できていないのだから仕方がない。

 

でも、巨匠と言っても様々だが

特に特に、古い時代の往年の巨匠たちの録音を聴いていると

そこには、ある種独特のそれぞれの味のある演奏を聴くことができる。

 

若い人、ピアノ学習者からしてみれば理解できない演奏が行われている。

 

記譜してある楽譜には忠実ではないから。

中には好き勝手に弾いているとさえ思ってしまう場合もあるだろう。

 

しかし、それは浅はかな受け止め方。

 

往年の巨匠たちは、それぞれの人生を生き、その経験から得た多くのものが演奏ににじみ出ている。

それはまさに、音楽に忠実であると言える。

 

楽譜に忠実なことと、音楽に忠実なことは違うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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