昨日のレッスンでスクリャービンの3番のソナタを持ってきた生徒がいた。
教えていくうちにホロヴィッツのような表現ができた。
それはいろいろなタッチを駆使しなければ表現できない。
テクニック的な観点から
その基本は、イメージとして鍵盤の深さ2,3ミリのところで
しかもその浅さで鍵盤にもたれなければならない。
よほど前腕の腱が強くなければできないこと。
その生徒に訊いたところ
普段から子供の教材やトレーニングで徹底的に指が鍵盤の底に落ちない練習をしているとのこと。
そうでなくては、あの響きや表現は不可能だと思う。
とにかく物凄い世界を描いていた。
心から嬉しかった。
興奮した。
スクリャービンはこうでなくてはならないと思った。