ふと思い出した。
昔、講習会でポーランドのアンジェィ・ヤシンスキ先生(クリスティアン・ツィマーマンの先生)が言っていた言葉。
ある学生が
「ポーランド人の弾くマズルカとロシア人の弾くマズルカは全然違うが、先生はどちらのマズルカが正しいと思いますか?」という趣旨の質問だったと思う。
ヤシンスキ曰く
「どちらのマズルカも正しい。それぞれに素晴らしい。」
なるほどね。
ポーランド人の弾く舞曲的な泥臭いマズルカもロシア人の弾く哀愁を帯びた歌い上げるマズルカも、それぞれに魅力がありショパンの魂を表現していると思う。
ショパンをショパンらしくとは難しいことだと思うが、さすがヤシンスキ先生!
度量が大きい!
ポーランド人でありながら、ポーランドのショパンだけを認めているわけではない。
ショパンはポーランドのものではなく世界のショパンであるという考えなのだろう。