昨日、ふと思った。
ピアノの音は美しい。
でも、私の琴線に触れる音は、ピアノの音として美しいのとは違う。
もし本当にピアノが歌いだすと、ピアノの音の美しさを超えると思う。
他のロシア人とは別次元のタチアナ・二コラーエワやグレゴリー・ソコロフの音のように。
それはまるで人の歌声のよう。
または、肉声が語り掛けてくるよう。
色が違う。
表情が違う。
音の密度が違う。
音の持つパワー、エネルギーが違う。
そして、誰しもが聴いてほしい、体験してほしい音。
録音からは決して聴こえない、生だから伝わる特別な空気の振動。
真にとうとい。