最近、大切にしていることは音に空気を含ませるということ。
これはあくまでもイメージなのだが、以前の記事でも述べた通り手を鍵盤にしがみついて弾かないという発想からくる。
鍵盤のふたを上げた鍵盤のふたの淵のあたりの高さに、基本的に両手があるようにイメージする。
実際にその高さから弾く場合もあるが実際はそうではないことが多い。
指、手のひら、前腕の下の筋肉の下に響きの層があることを意識する。
したがって、鳥の翼のような手首のスナップが含まれた落下運動が生じる。
間違ってはいけないのは腕を脱力して手を落下させるのではなく、前腕の下の筋肉で支え、コントロールすることが重要。
そういう意味での落下をさせると音の中に、まるで空気の層が含まれたような豊かに膨らんだ響きが出てくるから不思議だ。
例えるならば、メレンゲとかホイップクリームのように空気を含ませると柔らかくなり膨らむのと同じよう。
声楽家のように朗々と音が歌ってくれるのである。
やはりこれも、グレゴリー・ソコロフやアンドレイ・ガヴリーロフが行っているタッチ。