今、ラフマニノフの2番のコンチェルトをレッスンした。
生徒さんは、「石の上にも三年」とはいうが、私のレッスンを受け始めて4年目というピアノ教師の方。
私と同世代とは言っては失礼かもしれないが、何せ1つの身体で主婦業もあり、ピアノの先生でもあり、おまけに受験生の母でもある。
そんな状況でも、月に2,3回はレッスンを受けに来て下さる。
そのような方だから進歩も目覚ましい。
ラフマニノフの黄金の輝きを放った演奏だった。
今日のレッスンで、私は確実にその方に私のピアニズムが継承されていることを実感した。
私の生徒の中には、私と同年代以上のピアノ教師をしていて主婦をしている方も多いが、皆さん全員が彼女のように私のピアニズムを継承してくれていないのは残念に思う。本当にごく一部の方だと言わざるを得ない。
まぁ、仕方がないのかもしれないが、せっかく勉強をしているのだから、中途半端にやってほしくないと近頃つくづく思う。
いくつになっても奏法や響きは変えることができるということの証だと思う。
