ピアノの鍵盤の深さは約1センチある。
昨日、ある生徒の演奏を聴いていて感じたのは、色々に狙う深さを変化させ音色をコントロールしている演奏だったが、イメージ的に鍵盤の深さを10分割、10種類の深さしか感じさせない演奏で少々物足りなかった。
確かにいろいろな意味でよい演奏だったのだが。
そこで、君の演奏は云々と言って、そのイメージを変え、鍵盤の深さの種類を100分割、100種類あるとイメージして弾くように言った。
もちろん、そのほかの色々なことができていなければそんなこと自体できないのだが、その生徒はある段階まで来ているのでそのイメージを変えるだけで音色の幅が増え、コントラストが鮮明に出来上がった。
このように最初からは無理でも、頭で考えずにイメージと耳と体感だけで弾けたとすればこんなに楽なことはない。