美しい音で弾くのは当たり前だが、ただ物理的に美しいだけでは物足りない。
ただ物理的に美しい音の先にある、魂のこもった音が鳴らなくてはならないと思う。
それはエネルギーに満ちていて、メッセージ性が強くなければならない。
ロシアピアニズムの演奏においても、ただ美しいだけの物理的な美しさで止まってしまっていると感じる演奏は残念ながら多い。
そのような音が1音でもフレーズの中に混じってしまうと、フレーズはその瞬間に緊張感を失い分断され有機的につながらなくなってしまう。
音楽が失われてしまう瞬間があってはならない。

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