テクニックがあるというだけでなんでも弾いてはいけない。
作品には内容というものがある。
その作品を理解するためには、その作曲家が歩んできた精神世界を理解しなければ本当に弾けたことにはならない。
それはまだ若いあなたには想像もできない深くて広い世界があるのだ。
弾かせる教師も教師だ。
純粋にその生徒の将来を見据えて、真剣に育てていく、途方もなく長い時間がかかる芸術家としての生涯を送るための大切な基礎を作る時期に、間違ったことをさせていることに気が付いていない。
コンクールをはじめとした社会的成功、そのようなことを含めた社会環境に流されてはいけない。
だから選曲は慎重にしなければならない。
それにしても、コンクールを受けさせたがる教師であふれていることに憤りを感じる。