学生時代、古典が苦手だった。
ハイドンのソナタの試験など、何もわからず弾いていた。
きちんと弾く以外何を感じて、何を考えればよいのかわからなかった。
正直、古典を弾くよりロマン派以降の作品のほうがおもしろいと思っていた。
今、若い人たちの弾く古典を聴いていて、自分の若い時と同じ状況にあることをしばしば感じる。
きちんと弾いているが残念ながらそれだけ。
世の中、優等生な演奏であふれているように感じる。
私が古典の作品に対して、何かの手ごたえを本当の意味で感じ始めたのは40歳代半ばを過ぎたあたりだったような気がする。
だから、若い人たちに私と同じ次元の演奏を求めること自体、ナンセンスなことなのかもしれない。それで良しとしなければいけないのかもしれない。
古典は本当に難しい。