現代曲という言葉をイメージしたとたん、拒絶反応をする人もいるだろう。
私も若いころはできれば避けたいと思ったものだ。要するにどう理解してよいのかわからなかったからだと思う。どこから食べたらよいのかわからない料理のような存在だった。
今の私は現代曲をレッスンするのも楽しくなった。
なぜならば、そこに身構える必要はなく、他の時代の作品を弾くときと同じようにある意味ではアプローチするからだ。そう思えば安心する人もいることだろう。
例えば、現代曲だから古典的に楽譜を読み弾かねばならない?
その答えはNO!
作曲家が楽譜にたくさんの情報を書いている。しかも現代の楽器(ピアノ)で作曲されたわけだから、昔の作品より理解しやすいのかもしれない。そして、その情報を読み解き、そこから何を感じるかだ。
私は以前、共感覚の話で色を感じると述べた。
それぞれのハーモニーやリズムにも色があると感じる。したがって、そこにはテンポ・ルバートも存在する。
最近もアルテュール・ルリエの「大気の形」。3つの小品で構成されパブロ・ピカソにと書かれている作品をレッスンした。
なんと絵画的であることか!
色彩が見えてこそ、現代曲。いやバッハも本当の意味で弾けるのかもしれない。