昨日、ある生徒が弾くモーツァルトのソナタ4番の第1楽章の演奏には驚いた。

 

音が物語るとはこのことを言うのだろう。1音1音が音楽的に強いメッセージをもって訴えてくるのである。

 

これは大変不思議なのだが、音楽的にという意思をもって意図的に弾くことはしなくとも、そういう音が1音でも発せられ、それが並んでいくと自然なフレーズができて、なんと言ったらいいのだろう?曲の性格もあって「荘厳な演奏」と言えるのかもしれない。そんな演奏になっていた。

 

聴いている私も、魂が浄化されるような思いになった。

 

磨き抜かれた1音がなければ、私の心は動かされない。

 

そのためには音の少ない曲をたくさん弾いてほしいと改めて思った。

 

磨かれていない音で派手な曲を弾かれても、私には音の洪水としか感じられない。

 

 

 

 

 

 

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