◆「バッハも人間だった。生き生きと、生身の人間が書いた音楽を表現してほしい。」

◆なかなか演奏に表情が出てこない生徒に対して-
「多くを与えれば多くを得られる。それが私の哲学です。出し惜しみをしていたら、得られるものも少なくなってしまいますよ。」

◆フレージングについて-
「音楽がどこへ向かっていくのか、それをあなた自身で考えなければなりません。それはあなた自身が歩く道。自動車などではなくてね。」

◆「あなたの演奏は技術的には非常に優れています。既に優秀なプロのピアニストと言えるでしょう。けれど!まだその先があるのです。それは優秀なピアニストとアーティストの違い。その違いが何なのかあなたは考えた事はある?」

◆「音の事だけを考えているのではなく音楽の中に自分が入るとミスタッチをする事もあります。でも、それはごく普通の事なんですよ。」

◆ショパンのバラード第2番op.38のレッスンで-
「最後の8小節、これはこのバラードの中で起きた事を思い返す、追想と言える。一冊の本を読み終えた後、その内容を思い返し“ああ、自分はこの本とともに生きた”と…そんな感覚になる事はない?あなたがそう言う経験をしていればいいのだけど。」

◆ショパンのマズルカについて-
「マズルカは誰が弾いても難しい。大小関わらず、全てのマズルカに各々の物語があります。自分自身で一曲一曲のストーリーをイメージして。そしてあなたのイメージを演奏で伝えて下さい。」

◆「音は正確に並んでいるのだけれど、行間が読めていませんね」

◆響きについて-
「あなたの演奏は響きではなく感情が出てきてしまいますね(笑)。音楽を感じ理解しているのはとても良い。ただし、それを音にして。」

◆「何故技術を学ぶのでしょう?良い技術が身に付けば、鍵盤上で手が自由になり音楽に集中できますね。けれど、技術と音楽は常に一緒でなければならない。技術が出来てから音楽を考えるのは間違いです。」

◆「ムソルグスキーの音楽を理解せずしてショスタコーヴィチの作品は弾けません」

◆(生徒に部分練習の仕方を説明されながら)「私たちの世代はこうした綿密な練習をしたのです。今の若い人たちには…その習慣が見られませんね」

◆「良いものを作り上げる(良い演奏をする)には、とにかく時間がかかるのですよ」

 

 

 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村