元首相で今は芸術家に変身した細川護煕氏のインタビューにもありましたが、「自分がどう生きるしか考えない。」「人生は思ったほど時間がない」という趣旨の発言がありました。
皆さんはどうお感じになるでしょうか?
若い人にはピンと来ないかもしれませんね。
「自分がどう生きるしか考えない。」という言葉。これは他人に迷惑をかけてもよいという意味ではないと思います。もちろん迷惑をかけないことが前提で自分のこと、やるべきことというものに真剣に対峙しているから出てくる発言だと思います。
若いピアノを学ぶ人に言っても仕方がないことですが、もし真剣に自分自身のことを考えたときに、クラシック音楽、ピアノとともに人生を歩んでいきたいと思ったら、とにかく思いつくことは何でもやるべきです。
私の生徒も含め、よく音楽をやっていっても将来食べられないかもしれないからどうしようか?と悩む若い人は多くいます。
でも、それなりに皆努力して食べられるようになっていると思います。だから安心してほしいと思うのです。というか余計な悩みを持つぐらいなら、一心不乱に突き進みなさいと言いたいのです。むしろ、ピアノをあきらめることは簡単ですが、そのあきらめてしまった人たちが音楽では食べていけないというのです!
こう考えてみてはどうでしょう。もし会社を作ったとします。当然最初は赤字です。修業時代の若い人は赤字で当然なのです。でもいずれやるべきことをやり続ければその会社は黒字になるでしょう。人生も同じです。音楽家もやるべきことをやっていればいずれ黒字の会社のようになれるのです。
私の経験から言えば、とにかく焦らないことです。
20代は赤字の人生だと覚悟してください。植物に例えるならばまだ芽は地中にいる時期です。世の中に早く出た人間が偉いわけではありません。とにかく焦らないで地道に努力してください。30代を過ぎると必ず芽が出るでしょう。
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