もしそんな質問をされたら、私は何を答えるでしょうか?そうですね。練習を勤勉にやること。レッスンでは先生のおっしゃることをきちんと聞くこと。
まあ、当たり前の答えですよね。でもこの当たり前の答えを実行することができるようでなかなかできない人が多い。自分はできていますと思っている人でも、私からしてみると自分でそう思っているだけで実はできていない。それが現実です。
先生のおっしゃるその言葉にはその言葉の背景に膨大な経験値があってこそ結果として出てきた言葉であって、たいていはその言葉の持つ、まるで辞書にでも出ていそうな狭い範囲の意味で受け取っているのです。若い学生のレッスンなど残念ながらそんな程度が一般的じゃないでしょうか?教える側もあきらめてしまい、たいていはその辺で妥協している場合が多いでしょう。
でも、それではだめなのです。先生がなぜその言葉をおっしゃるのか?その場でなくても家へ帰ってからでも考え、場合によっては悩むことが大切なのです。言われた言葉は一言だったとしても、言っているほうの先生はいろいろな角度からあなたを捉え、結果としてその一言に凝縮され口から出てくるのです。
もし、口数が少ない先生のレッスンだったり、たまたま何も言われなかったとして、あの先生は何も教えてくれないという言葉を多く耳にします。私が察するに、そう思ってしまい不満を持つのはその人の自由ですが、それはあなたがあなた自身の墓穴を掘ること以外の何物でもありません。人のせいにすることは簡単です。でもその前にあなた自身のことを省みましょう。それが出来るようでなかなか出来ないことです。実はあなたの音楽に向かう姿勢や演奏が原因だからそのようなレッスンになることだってあるからです。
どんなに素晴らしい演奏する才能があっても、人からものを習うということの本質を理解していなかったり見失ってしまうと、その才能は開花せずつぼみのまま朽ちていきます。
残念ながらそのような例が日本中にあふれていることでしょう。
その原因の1つに、習う習わないの主導権が本来は教師の側にあるべきはずなのに、またレッスンの進行の主導権もですが、いずれも教師主体でなくてはならないのに、その逆になってしまっている場合が昨今の社会情勢が影響してか多く見受けられます。モンスターペアレンツの存在などはその最たるものです。その風潮が変わらないとこの問題を解決することは困難を極めます。
ピアノが上手くなりたいのですが・・・。
ピアノが上手くなりたかったら思慮深い人間になること。自分の欠点を見つめ問題に対して真っ向から向き合うことができる人間になることであり、悪いプライドを捨て心を開き、人とのコミュニケーションが取れなければどんなに練習しても無駄です。つまり人生修行をしなくてはならないのです。
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