一般的な奏法では、私からすると、というかロシアピアニズムからすると、指が落ちてしまっているのです。じゃ、鍵盤の底まで弾かないのか?というと答えは弾くのです!何が違うのか?と思われる方が大勢いると思います。

 

落ちてしまっているというのは、インナーマッスルの支えが足りなく、もしくは支えがなく、鍵盤に指を振り落としてしまっている状態のことを指します。

 

この打鍵。一般的には推奨され、一番響くとされています。

 

しかし、ロシアピアニズムの概念では、響きが散ってしまうというのです。ということは響きがまとまっていない1音とも言えます。

 

したがって色がない。ホールの後ろまで響かない。レガートにならない。ホールの後ろまで響かないのに混濁してしまうので耳にはうるさく感じる。

 

理想の1音というのは、密度があって、角がない丸い音なのです。

 

そのためには、インナーマッスルの支えがしっかりしていて、鍵盤の底に落ちてしまうのではなく、鍵盤の底にコントロールしながら、ある意味では掌の中や指が我慢した状態で、振り落とすのではなく、丁寧に置くのです。

 

この置くという感覚は、非常に難しく、耳が連動していなければなかなかできません。少しでも音に角があったり、響きが散ってしまっていてはダメなのです。

 

遠い昔、バシキーロフ先生のマスタークラスで言われたこと、というか怒られたことの意味が今になってようやくわかったといえるでしょう。

 

 

 







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