最近思うのは、私が理想として考えている奏法というのはインナーマッスル奏法とも呼べるのではないかということです。
音が2音続くとそこには音程がありますよね。ドとレなら2度です。2度の音程の間に小さな水たまりがあると想像してみてください。ドとソなら5度です。5度の音程の間にはもう少し大きな水たまりがあると想像してください。その水たまりを2本の足でまたぐということを想像してください。太ももを中心に体のあちこちの筋肉で支えますよね。この動作と弾くという動作の筋肉の状態が似ているのです。ドとレなんて簡単に弾けますが、間に水たまりがあると想像すると、指先から手のひらにかけてのインナーマッスルをフルに活用して弾くのです。音程が大きいほどインナーマッスルには力が必要になります。このように弾いてこそ、1つ1つの音が音楽的なことと結びつき、粒はそろわないし、音が鳴り始めるタイミングも違ってきますし、声楽家や弦楽器のような表現が、自然にピアノでできるのです。そして、インナーマッスルの支えによってポジションが安定し弾きやすくもなりますし、鍵盤の底に触れるのですが、そこに落ちてしまうということがなくなり、深くて丸い音とでも申しましょうか、1音が立体的になりフィンガーレガートが可能になります。そのようなタッチ音楽的発想で子供の教材の小品で弾く訓練が重要と考え日々のレッスンで行っています。そして少し進むとモーツァルトの作品を教材に、そのあとはどんな作品にも反映するようになる基礎的な重要なことなのです。
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