ここ最近の私は、レッスンの方法を意図的に変えています。今までの私はショパンのノクターンやマズルカを導入の教材としてきたのですが、ふと思い立って、ロシアの子供の教材を使うようになりました。たとえショパンのエチュードを楽々と弾ける生徒に対してもです。

 

昨今、ロシアの子供用の教材が日本においても増えましたが、もちろんのその内容が優れているのは私が申しあげるまでもありません。しかし、その優れた内容の教材であっても、それを生かす術までは知られていないのが日本の現状です。

 

楽譜を買ったけど、どうやって使ってよいのかわからないという声をよく耳にします。教材を買っただけでは、その優れた内容を活かすところまで浸透していないのは残念なことです。

 

幸運にも、私はロシアの子供のメソッドの根本を一応は存じておりますので、それを大学生から大人の生徒さん達にまでも、レッスンで取り入れてみてびっくりしているところです。

 

皆、演奏の根本であるタッチの基本はもとより、音型の取り方の基本、手首の旋回の基本、ノン・レガートとレガートの基本などを無理なく自然に理解していってくれています。

 

子供の教材といっても、決してあなどれないのですね。

 

とにかく興味深いことですね。

 

この基本を知らなければ、世界に確固として存在するピアニズムを知らないピアニストがこれからも増え続けるだけだと、個人的には感じます。


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