特に音大を卒業した20代の人たちには、まだまだ弾く仕事も教える仕事も少なく、時間がたっぷりある人も少なくありません。

 

一般の大卒者のように稼がなければと焦りもあるでしょうが、時間という物を大切に考えてほしいのです。

 

特に若い時は貧しくつつましい生活でいいのです。

 

本人が望もうが望まなくても、いずれ30代になるころから、その後の人生は自然にどんどん忙しくなり、自分の勉強どころではなくなってしまうと思います。(もちろん、自分の気持ち次第で、自分のための時間は作れますが)

 

そういう意味で、20代の時間は貴重なのです。

 

やみくもにピアノの前に座って練習ばかりしていたり、気忙しい毎日を送るべきではないと感じます。それよりも、何か、自分を触発することをしていてもいいし、何もすることがなくボーッとしている時間も大切な時なのです。

 

そのような時の方が、イマジネーションを働かせ、色々なことを思い、何かの発見につながるかもしれません。考えるというよりも、気が付くといった感じです。

 

このことは、脳科学者の茂木健一郎氏も似たようなことを著書で述べております。

 

一見、無駄で無意味な時間と思えても、自分の心持次第で、有意義にもロマンティックにもなるのです。

 

芸術家の人生は、ある意味で浮世離れしているくらいでちょうど良いのです。

 

創造性は、そんな中から生まれてくると思うのです。





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