今さらながら、弾く時の指の感覚についてお話ししましょう。
従来の奏法の時は、簡単に言ってしまえば、指全体に力を入れて弾いていたことが多いように感じます。力を入れないと、指の関節が安定しないからです。そして、深い打鍵の基音をしっかり鳴らしていました。私自身も、そう教育され、それが良いのだと刷り込まれてしまっていたのです。言ってしまえば、洗脳ですね。日本全国、この価値観の打鍵で洗脳されている状態でしょう。誰もそのことを疑わずに教え教えられているのです。そうじゃなくて・・・という教師は日本全国、ほんの一握りしかいないと感じます。
今現在、良い音、プロの音の定義が全く変わってしまったわけですから、おのずと打鍵も変わり、従って指の感覚も変わりました。
第3関節と第2関節の間の内側の筋肉。屈筋ですね。
その筋肉をほんの少しだけ、指の付け根の手のひらの筋肉に寄せる感覚とでも申しましょうか。簡単に言ってしまえば、指の付け根あたりの筋肉の意識だけがあって、指全体はだらだらに近く脱力したまま、指の付け根あたりの筋肉を少しだけ動かすだけです。しかも下方向のみです。
鍵盤の深さは約1センチしかないわけですから、ほんの少しのエネルギーでも効率よくポイントを突けば鳴り響くのです。
従来の奏法のころの私を思い出すと、鍵盤の深さがまるで3センチも5センチもあるのではないか?というほど、エネルギーを込めて打鍵していたものです。
このことは、あくまでも基本の打鍵の時の指の感覚であり、必要な響きによって多種多様な使い方をしていますので、あくまでも参考程度に。
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