最近、画家、千住博氏の著作を読んで、芸術とは?美とは?ということについて、氏の考えから色々なことを模索し、音楽に置き換えて考えている私です。
氏の言葉の中に、そのままの言葉ではありませんが、「これがなくては生きられないと思うことが大切」云々とあり、なるほど、私自身の気持ちや感覚を思うと、例えば、最近では、ある絵画を見た瞬間に「これがなくては私は生きられない」という気持ちが無意識のうちに表象として浮かび購入に至りました。
過去を振り返っても、今所有している楽器を試弾しに行ったとき、1音をそっと出した瞬間に強い手ごたえを感じ、今からして思うと「これがなくては生きられない」と感じたから、借金を背負っても購入したのでした。
絵画や楽器はもちろんのこと、音楽においても、生徒の演奏を聴いているときに、まれではありますが、「今の演奏を聴くことが出来て、私は幸せであり、生きている喜びを感じることを感じることが出来た。今の演奏を聴くことが出来て本当に良かった。」と思うのです。
このことは、要するに「これがなくては生きられない」という事に類似している感覚であり、演奏においても同じことであると実感したのです。
想像するに、画家の方にとっては、ご自身が作り出した作品を「これがなくては生きられない」という思いで、ご自身の作品が誰かに購入されたとすれば、それはきっと幸なことでしょうし、演奏に置き換えるとすれば「あなたの演奏を聴いて、生きる喜びを感じた」などと言われたら大変うれしいことでしょう。
「これがなくては生きられない」という言葉が、私の中での座右の銘となりました。
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