生徒の丸尾祐嗣が、最近私が教えているガヴリーロフのタッチについてFBでつぶやいたものを掲載させていただきます。

最近師匠から教わっているアンドレイ・ガヴリーロフタッチは、これ以上のものは無い究極に楽器を響かせ、繊細且つ宇宙的な響きを実現できると同時に、バッハではポリフォニーの全ての音が立体化され、ショパンでは気品が宿り、スクリャービンでは閃光を放つ。
グリゴリー・ソコロフやタチアナ・ニコラーエワもこの系統のタッチではあるものの、ガヴリーロフという演奏家を私は誤解していたように思います。とてつもない芸術家であり、生で聴けばその響きの凄さに圧倒されるでしょう。よほど前腕の腱が支えていなければ不可能な領域。

なんとなく自宅の楽器で試していて更にわかったことは、各々楽器の持つ才能さえも露骨に見破るかのようなタッチであると感じています。
つまり元々の倍音量が多く、音色の変化が豊かな楽器なのかどうかが、このタッチで更に微細な極限までわかると思います。。。







ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村