ベートーベン:ワルトシュタイン
(小節番号はヘンレ版に従う)
1楽章。まずは音量について確認しましょう。多くはメゾピアノ、メゾフォルテで弾かれていましたが、ピアニシモのようなコントラストがもっとあったほうが音楽的に面白いでしょう。それでいてテンポは書かれている通りに維持するようにしましょう。音量についてベートーベンの音楽でディミヌエンドなどはもう少し唐突に行いコントラストを出します。
最初はピアニシモなので、そこにエネルギーはありつつも見えないような表現で。ピアニシモは内的なエネルギーを持つという意味を持つこともあると理解しましょう。また冒頭のハ長調のC和音は弾くにくいですが長調の和音で。メフィストワルツ冒頭のようにバスから1音ずつ音を加えて練習する方法もあります。また最初の音にアクセントがついてしまわないように。クレッシェンドのときにアッチェルランドを行わないようにしましょう(とてもよくあるミスで、試験における教授はこういう点を見ています)。12小節目の八分音符はスタッカートにならず、リテヌートにもならないように。29小節目はきれいなアルペジオで、アクセントをつけずに。66小節目からsfが4回あり、その後すぐにピアノになります。74小節目からは右手と左手のタイミングをあわせて(ショパンのノクターンのようにならない)。
90小節目からはオーケストラを意識して、次々に別の楽器が出てくるイメージで(または室内楽でも)。展開部のフォルテでは楽譜にないディミヌエンドをせず、最後までエネルギーを持ってフォルテを維持しましょう。115小節目は左手のハーモニーを最後まできちんと聞きながら。136小節目は既に3楽章のアイディアを含んでいます。ここは左手のG、ドミナントの空気を持って弾きます。167小節目と169小節目はピアノとピアニシモで違ったカラーで弾きます。
2楽章、1小節目の符点が鋭くなりすぎると64分音符になってしまいます。また一定のテンポを保つようにしましょう。
3楽章、56小節目の形はペダルを薄くしたほうがクリアになってよいでしょう。63小節目からのところは、左手を強く押しすぎないように(かたくなってしまうので)。最初のうちはよかったのですが、続いてくると左手が強くなってしまっています。142小節目はデクレッシェンドをします。191小節目は左手が大きくなってしまい左右のバランスを崩しているので注意しましょう。239小節目からペダルをはずしたほうが、251小節目からとのコントラストが強調されてよいと思います。251小節2拍目と252小節1拍目の左手は同じように(他も同じように)。312小節目の2拍目は前のめりにならないように。
プレスティシモでは速くなりすぎず、自分で弾けるテンポをきちんと作って。485小節目の1拍目が大きくなりすぎないように。528小節目はペダルをはずしたほうがよいでしょう。







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